コスモスの季節
2014年 09月 25日
暑い夏も過ぎ去って、朝夕は一気にめいてきました。公園や植物園では蝶のような姿のコスモスたちが咲きだしています。秋の澄み切った空を背景にカラフルな蝶が飛んでいるように見えますし、雨の日も工夫次第で楽しめます。固定観念を持たずに楽しみましょう。
■臨場感を出す
昭和記念公園の「コスモスの丘」はピンク、白のコスモスたちで溢れていました。傾斜や公園の雰囲気を出すために丘の上から撮っています。前や後ろに移動できないために、焦点距離を変えながら散歩道や三本の木のバランスが最も整うポジション・アングルから撮ったことで「コスモスの丘」の臨場感も雰囲気も表現出来ました。望遠レンズでも絞りこめばパンフォーカスになります。
【ニコンD7100 18-300㎜(68㎜)ISO2200(オート) f/22 1/25秒 -0.5】
■広角レンズで撮る
広角レンズは広い範囲が写ります。カメラが地面と平行(アイレベル)で撮ると平凡な作品になります。撮り方のコツは主題に近づいて大きく撮ることです。この日の午後、急に形の良い雲が湧いてきました。上空は風が強いのか、すぐに雲の形が変わります。この場面では雲の形が主題です。大胆に空を4/5程度いれています。左下のコスモスまでは約1mです。絞りはf/16まで絞り込んでいます。
【ニコンD7100 12-24「㎜(12㎜) ISO200(オート) f/16 1/250秒】
■秋の透明感
青い空に白い雲。秋は空気も澄んでいます。コスモスの背景に太陽を配置した逆光です。逆光は被写体に透明感を与えます。コスモスは蝶が飛んでいるような姿にも見えます。秋のクリアーな光と環境も表現するためにコスモスと太陽が重なるポジションと画面下に木々たちが入るアングルから撮っています。主題のコスモスに透明感が生まれました。花びらの間には光条も出ています。
●広角レンズでf/16以上に絞って太陽を被写体で隠すとゴーストやフレアーもでずに光条が出やすくなります。
●マルチパターン測光では逆光だからと言ってプラス補正とは限りません。撮った画像を見て補正をします。この場面では太陽は入っていますが-0.5の露出補正が適切でした。
【ニコンD800 24-120㎜(24㎜) ISO100(オート) f/22 1/125秒 -0.5】
■思い切った露出補正
明るく感じる曇天や雨上がりの空が背景の場合はカメラにとって強い逆光になります。そのまま撮れば暗い作品になります。この様な時には思い切った露出補正が必要です。雨上がりの空を背景にピンクのコスモスが咲いていました。肉眼で見ると花びらに透明感もあって優しく見えました。露出補正なしでは暗い写真になっています。+2.5の思い切った露出補正をしたことで空は白飛びを起こして可憐なコスモスが水彩画のような暖かな雰囲気で表現されました。白飛びは全て写真にとって悪ではありません。白飛びがあるからこそ主題が浮かび上がりました。一枚は思い切った露出補正のカットも撮影しておきましょう。
【+2.5の露出補正:水彩画のような暖かな印象】
【露出補正なし:暗く重苦しい印象】
■造形を撮る
コスモスの花は次から次へと咲いてきます。大きく開いたコスモスの下には次のコスモスが蕾を膨らませて咲く準備を整えています。正面から見ると蝶のような可憐な姿ですが、後ろから見るとピンク系のコスモスに額の緑が映えて彩りを添えていますし、放射状に伸びた姿が自然が作り出した造形美に感動します。
マイクロ105㎜で近づいて撮っています。蕾だけですと平凡な作品になるために背景に咲いている花が入るポジション・アングルから撮っています。造形美が強調されています。花の写真は開放絞りだけではありません。撮影距離にもよります。この撮影距離は約40㎝です。f/8が両方の造形美を表現しています。
【ニコンD800 マイクロ105㎜ ISO200(オート) f/8 1/350 -0.5】
■実りの秋
9月も下旬になってくると、田んぼでは稲刈りが始まります。里山の実りです。稲木で干す昔ながらの風景が見られます。刈り取られた稲は水分を抜くために稲木に干されています。この様な場所にはコスモスが多く咲いています。実りの里山を表現するために、前面にコスモスを三角形に配置。背景に稲木、そして木々を配置したことで実りの里山が表現されています。170㎜の望遠側で撮ったことで背景が適度にボケたことと暗めの背景で-0.5の露出補正も適切で主題のコスモスも浮かび上がっています。
【ニコンD7000 18-200㎜(170㎜) ISO400 f/5.6 1/250秒 -0.5】
■雨の日を楽しむ
撮影日は天気とは限りません。雨の日もありますし、突然のにわか雨に合うこともあります。このような時は気持ちを切り変えて雨の日でないと撮られない撮影を楽しみましょう。秋雨が降っていました。コスモスも雨にうたれてしっとりした風情を醸し出しています。透明のビニール傘をさしての撮影です。傘には雨の水滴が多く付いています。地面には花びらも散乱しています。コラージュの様な楽しさを表現するために落ちている花びらを傘に張り付けた後、一輪のコスモスに傘を押しつけて撮っています。雨の日だから撮れた作品です。
【ニコンD7000 24-120㎜(112㎜)ISO400 f/8 1/250秒 -0.5】
■臨場感を出す
昭和記念公園の「コスモスの丘」はピンク、白のコスモスたちで溢れていました。傾斜や公園の雰囲気を出すために丘の上から撮っています。前や後ろに移動できないために、焦点距離を変えながら散歩道や三本の木のバランスが最も整うポジション・アングルから撮ったことで「コスモスの丘」の臨場感も雰囲気も表現出来ました。望遠レンズでも絞りこめばパンフォーカスになります。
【ニコンD7100 18-300㎜(68㎜)ISO2200(オート) f/22 1/25秒 -0.5】
■広角レンズで撮る
広角レンズは広い範囲が写ります。カメラが地面と平行(アイレベル)で撮ると平凡な作品になります。撮り方のコツは主題に近づいて大きく撮ることです。この日の午後、急に形の良い雲が湧いてきました。上空は風が強いのか、すぐに雲の形が変わります。この場面では雲の形が主題です。大胆に空を4/5程度いれています。左下のコスモスまでは約1mです。絞りはf/16まで絞り込んでいます。
【ニコンD7100 12-24「㎜(12㎜) ISO200(オート) f/16 1/250秒】
■秋の透明感
青い空に白い雲。秋は空気も澄んでいます。コスモスの背景に太陽を配置した逆光です。逆光は被写体に透明感を与えます。コスモスは蝶が飛んでいるような姿にも見えます。秋のクリアーな光と環境も表現するためにコスモスと太陽が重なるポジションと画面下に木々たちが入るアングルから撮っています。主題のコスモスに透明感が生まれました。花びらの間には光条も出ています。
●広角レンズでf/16以上に絞って太陽を被写体で隠すとゴーストやフレアーもでずに光条が出やすくなります。
●マルチパターン測光では逆光だからと言ってプラス補正とは限りません。撮った画像を見て補正をします。この場面では太陽は入っていますが-0.5の露出補正が適切でした。
【ニコンD800 24-120㎜(24㎜) ISO100(オート) f/22 1/125秒 -0.5】
■思い切った露出補正
明るく感じる曇天や雨上がりの空が背景の場合はカメラにとって強い逆光になります。そのまま撮れば暗い作品になります。この様な時には思い切った露出補正が必要です。雨上がりの空を背景にピンクのコスモスが咲いていました。肉眼で見ると花びらに透明感もあって優しく見えました。露出補正なしでは暗い写真になっています。+2.5の思い切った露出補正をしたことで空は白飛びを起こして可憐なコスモスが水彩画のような暖かな雰囲気で表現されました。白飛びは全て写真にとって悪ではありません。白飛びがあるからこそ主題が浮かび上がりました。一枚は思い切った露出補正のカットも撮影しておきましょう。
【+2.5の露出補正:水彩画のような暖かな印象】
【露出補正なし:暗く重苦しい印象】
■造形を撮る
コスモスの花は次から次へと咲いてきます。大きく開いたコスモスの下には次のコスモスが蕾を膨らませて咲く準備を整えています。正面から見ると蝶のような可憐な姿ですが、後ろから見るとピンク系のコスモスに額の緑が映えて彩りを添えていますし、放射状に伸びた姿が自然が作り出した造形美に感動します。
マイクロ105㎜で近づいて撮っています。蕾だけですと平凡な作品になるために背景に咲いている花が入るポジション・アングルから撮っています。造形美が強調されています。花の写真は開放絞りだけではありません。撮影距離にもよります。この撮影距離は約40㎝です。f/8が両方の造形美を表現しています。
【ニコンD800 マイクロ105㎜ ISO200(オート) f/8 1/350 -0.5】
■実りの秋
9月も下旬になってくると、田んぼでは稲刈りが始まります。里山の実りです。稲木で干す昔ながらの風景が見られます。刈り取られた稲は水分を抜くために稲木に干されています。この様な場所にはコスモスが多く咲いています。実りの里山を表現するために、前面にコスモスを三角形に配置。背景に稲木、そして木々を配置したことで実りの里山が表現されています。170㎜の望遠側で撮ったことで背景が適度にボケたことと暗めの背景で-0.5の露出補正も適切で主題のコスモスも浮かび上がっています。
【ニコンD7000 18-200㎜(170㎜) ISO400 f/5.6 1/250秒 -0.5】
■雨の日を楽しむ
撮影日は天気とは限りません。雨の日もありますし、突然のにわか雨に合うこともあります。このような時は気持ちを切り変えて雨の日でないと撮られない撮影を楽しみましょう。秋雨が降っていました。コスモスも雨にうたれてしっとりした風情を醸し出しています。透明のビニール傘をさしての撮影です。傘には雨の水滴が多く付いています。地面には花びらも散乱しています。コラージュの様な楽しさを表現するために落ちている花びらを傘に張り付けた後、一輪のコスモスに傘を押しつけて撮っています。雨の日だから撮れた作品です。
【ニコンD7000 24-120㎜(112㎜)ISO400 f/8 1/250秒 -0.5】
by hanakanji
| 2014-09-25 09:42
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