散歩で写真を楽しもう


by hanakanji
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<   2014年 09月 ( 2 )   > この月の画像一覧

コスモスの季節

暑い夏も過ぎ去って、朝夕は一気にめいてきました。公園や植物園では蝶のような姿のコスモスたちが咲きだしています。秋の澄み切った空を背景にカラフルな蝶が飛んでいるように見えますし、雨の日も工夫次第で楽しめます。固定観念を持たずに楽しみましょう。
■臨場感を出す
昭和記念公園の「コスモスの丘」はピンク、白のコスモスたちで溢れていました。傾斜や公園の雰囲気を出すために丘の上から撮っています。前や後ろに移動できないために、焦点距離を変えながら散歩道や三本の木のバランスが最も整うポジション・アングルから撮ったことで「コスモスの丘」の臨場感も雰囲気も表現出来ました。望遠レンズでも絞りこめばパンフォーカスになります。
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【ニコンD7100 18-300㎜(68㎜)ISO2200(オート) f/22 1/25秒 -0.5】
■広角レンズで撮る
広角レンズは広い範囲が写ります。カメラが地面と平行(アイレベル)で撮ると平凡な作品になります。撮り方のコツは主題に近づいて大きく撮ることです。この日の午後、急に形の良い雲が湧いてきました。上空は風が強いのか、すぐに雲の形が変わります。この場面では雲の形が主題です。大胆に空を4/5程度いれています。左下のコスモスまでは約1mです。絞りはf/16まで絞り込んでいます。
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【ニコンD7100 12-24「㎜(12㎜) ISO200(オート) f/16 1/250秒】
■秋の透明感
青い空に白い雲。秋は空気も澄んでいます。コスモスの背景に太陽を配置した逆光です。逆光は被写体に透明感を与えます。コスモスは蝶が飛んでいるような姿にも見えます。秋のクリアーな光と環境も表現するためにコスモスと太陽が重なるポジションと画面下に木々たちが入るアングルから撮っています。主題のコスモスに透明感が生まれました。花びらの間には光条も出ています。
●広角レンズでf/16以上に絞って太陽を被写体で隠すとゴーストやフレアーもでずに光条が出やすくなります。
●マルチパターン測光では逆光だからと言ってプラス補正とは限りません。撮った画像を見て補正をします。この場面では太陽は入っていますが-0.5の露出補正が適切でした。 
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【ニコンD800 24-120㎜(24㎜) ISO100(オート) f/22 1/125秒 -0.5】
■思い切った露出補正
明るく感じる曇天や雨上がりの空が背景の場合はカメラにとって強い逆光になります。そのまま撮れば暗い作品になります。この様な時には思い切った露出補正が必要です。雨上がりの空を背景にピンクのコスモスが咲いていました。肉眼で見ると花びらに透明感もあって優しく見えました。露出補正なしでは暗い写真になっています。+2.5の思い切った露出補正をしたことで空は白飛びを起こして可憐なコスモスが水彩画のような暖かな雰囲気で表現されました。白飛びは全て写真にとって悪ではありません。白飛びがあるからこそ主題が浮かび上がりました。一枚は思い切った露出補正のカットも撮影しておきましょう。
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【+2.5の露出補正:水彩画のような暖かな印象】
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【露出補正なし:暗く重苦しい印象】
■造形を撮る
コスモスの花は次から次へと咲いてきます。大きく開いたコスモスの下には次のコスモスが蕾を膨らませて咲く準備を整えています。正面から見ると蝶のような可憐な姿ですが、後ろから見るとピンク系のコスモスに額の緑が映えて彩りを添えていますし、放射状に伸びた姿が自然が作り出した造形美に感動します。
マイクロ105㎜で近づいて撮っています。蕾だけですと平凡な作品になるために背景に咲いている花が入るポジション・アングルから撮っています。造形美が強調されています。花の写真は開放絞りだけではありません。撮影距離にもよります。この撮影距離は約40㎝です。f/8が両方の造形美を表現しています。
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【ニコンD800 マイクロ105㎜ ISO200(オート) f/8 1/350 -0.5】
■実りの秋
9月も下旬になってくると、田んぼでは稲刈りが始まります。里山の実りです。稲木で干す昔ながらの風景が見られます。刈り取られた稲は水分を抜くために稲木に干されています。この様な場所にはコスモスが多く咲いています。実りの里山を表現するために、前面にコスモスを三角形に配置。背景に稲木、そして木々を配置したことで実りの里山が表現されています。170㎜の望遠側で撮ったことで背景が適度にボケたことと暗めの背景で-0.5の露出補正も適切で主題のコスモスも浮かび上がっています。
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【ニコンD7000 18-200㎜(170㎜) ISO400 f/5.6 1/250秒 -0.5】
■雨の日を楽しむ
撮影日は天気とは限りません。雨の日もありますし、突然のにわか雨に合うこともあります。このような時は気持ちを切り変えて雨の日でないと撮られない撮影を楽しみましょう。秋雨が降っていました。コスモスも雨にうたれてしっとりした風情を醸し出しています。透明のビニール傘をさしての撮影です。傘には雨の水滴が多く付いています。地面には花びらも散乱しています。コラージュの様な楽しさを表現するために落ちている花びらを傘に張り付けた後、一輪のコスモスに傘を押しつけて撮っています。雨の日だから撮れた作品です。
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【ニコンD7000 24-120㎜(112㎜)ISO400 f/8 1/250秒 -0.5】




   
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by hanakanji | 2014-09-25 09:42 | Comments(0)

彼岸花撮影復習編

8月下旬から9月中旬までは草花の種類も少なく被写体探しに苦労します。そんな中、9月も中旬になると、田んぼのあぜ道や川辺、そして林の中では赤い彼岸花が目を楽しませてくれます。Vol19でも「彼岸花編」を書きましたが、1回で伝えることは無理な部分もあり、再度「彼岸花」を取り上げました。ホワイトバランス、ピクチャーコントロールなど復習しましょう。
■色かぶりに注意
快晴の日。木々が覆い茂っている林や森の中でホワイトバランスを晴天で撮ると、緑色が強くなります。
赤い彼岸花が緑色っぽく写ります。このような場所では、ホワイトバランスを変えて撮り比べるようにします。晩秋を迎えた紅葉の下では赤みの強い色調になります。
▲晴天:この彼岸花が咲いている場所は林の中です。上空は緑の木々で覆われています。快晴の日、太陽の光が葉を通って彼岸花に降り注ぐでいます。肉眼では見えませんが「晴天」モードで撮ると赤い彼岸花も緑色が強く描写されて不自然に見えます。
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▲オート:オートホワイトバランスはどのような光源の下でも白いものは白く写します。この場合も「オート」で撮ると強い緑色が消えて自然な色調になっています。
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■ピクチャーコントロールを変えてみる
赤い彼岸花だけに限らず、深紅のバラやラン、そして紫色のランなどでも、更に赤や紫を鮮やかにくしたいとビビッドや風景に設定すると、色が飽和して質感が無くなります。特に彩度が高い花ではポートレート(PT)が花びらの質感も描写されて効果的です。
【スタンダード】
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【ビビッド】
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【ポートレート】
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【風景】
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■背景を選ぶ
同じ被写体でも背景の状況で印象が大きく違ってきます。花の撮影では背景の状況で画面から受ける印象は大きく違って見えます。日影などで背景が暗い場合は「赤と黒」のコントラストが強くなって優しさは消えますが力強さが強調されます。緑の背景では強いコントラストは付かないものの優しい印象が強調されます。
ポジションやアングルを変えて撮り比べるようにします。
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【背景が日影で暗いと力強さが出ますが平凡にも見えます。緑の背景では環境も写りこんで臨場感も醸し出されます。】
■水辺も似合う
彼岸花は水辺も似合います。 秋は天高くと言われるようにこの日は快晴で澄み切った青空が広がっていました。日本庭園の水辺です。赤い彼岸花と草の緑が良いコントラストです。それだけですと良く見かける彼岸花の作品です。最も青空と雲が水面に反射するアングルを選んで撮っています。赤と緑に青と白も加わって初秋の彩りが生まれました。水面を対角線上にしたことも画面に奥行きを醸し出しています。
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【ニコンD7100 18-300㎜(195㎜) f/5.6 1/750秒 ISO450(オート) ホワイトバランス:晴天】
■造形と木漏れ日を撮る
森の中で彼岸花が咲きだしました。満開時は6枚の花びらの周囲を細い花序がお椀方で支えるような姿を見せます。他の花には見られない造形美です。咲き始めは花の数も花序も満足の形ではありませんが、明日は咲くとの期待感や動きを感じさせます。マイクロ105㎜でf/4の浅い被写界深度を利用して大きな緑のボケと丸ボケが入るアングルから撮っています。左側に方向性を感じるため花の中心部を右1/3の位置に配置しています。マイクロVR105㎜は円形絞りを採用しているために、f5.6までは比較的丸ボケが得られます。
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【ニコンD7100 マイクロVR105㎜ f/4 1/250秒 ISO450(オート) ホワイトバランス:晴天】
■水滴で遊ぶ
雨の日は花序に水滴が真珠のように付いてリズムが感じられる作品になります。この日は晴天ですので雨が作り出した水滴はありません。植物を管理している人に許可を得てから霧吹きで水滴を付けました。一本の花序に輝くように水滴が付いてリズムも出ていますマイクロレンズで撮っていますがピントを合せる位置に迷います。水滴の周囲にピントを合せたカットと水滴に写った彼岸花にピントを合せたカットとを撮り比べます。この作品は水滴の周囲に合せています。霧吹きを使うときのコツは距離を長めに撮って直接ではなく上に噴霧して水滴を付けます。大きさの違う水滴になります。
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【ニコンD7100 マイクロVR105㎜ f/2.8 1/500秒 ISO400(オート) ホワイトバランス:晴天】
■枯れた花や汚れの花を目立たなくする
花には写し頃があります。全ての花に言えることですが、彼岸花も同じで満開では蕾も無く写真には遅いようです。この日も情報では満開で咲き乱れが見事とのこと。行ってみると蕾は全くなく枯れた花が目立っていました。アップで撮るとそれらが目立ちます。広角レンズで全景を入れて彼岸花を小さく撮りこみました。
狙いめ通り、枯れた花が目立たなくなって群生の雰囲気が出たことや立ち木を配置したことで巾着田の特長も表現されています。ピクチャーコントロールをポートレートにしたことで質感も出ています。
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【ニコンD800 VR24-120㎜(24㎜) f/16 1/180秒 ISO2500(オート) ホワイトバランス:晴天】
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by hanakanji | 2014-09-05 15:37 | Comments(0)