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散歩で写真を楽しもう


by hanakanji
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桜の季節

早いところでは、3月下旬には桜の開花宣言なされます。この時期は一年で最も心うきうきする季節かも知れません。桜の花言葉は、「心の美」。昔から花といえば「桜」のことを指すほど、日本人に愛されてきた花です。桜は一夜にして満開を迎えますし、一夜にして葉桜になります。そんな散りぎわの潔さが我々日本人の美意識に合っているのかもしれません。レンズの特長やデジタルカメラだから撮れる作品に挑戦しましょう。
■ボリューム感を出す
青空を背景の桜は何処から見ても彩りも良くそのまま撮っても春爛漫の言葉通りに写ります。光とアングルを意識することで更に豪華さが増してきます。写真は光によっても印象が違います。紅枝垂れ桜が満開です。午後の右上からの斜光が紅枝垂れさくらに適度な陰影を付けたことで立体感が出ています。枝垂れ桜には花の滝のイメージを抱きます。32㎜で真下からf/16まで絞り込んで撮ったことで流れ落ちてくるような印象とともに広角レンズですがボリューム感も醸し出されています。右上から左下への対角線上にさくらを配置したことで動きも感じられます。色と大きさの対比も良く春欄漫です。
桜の季節_b0183370_22301110.jpg

【ニコンD7100・18-300㎜(32㎜)・f/16 -0.5・ISO400・ホワイトバランス:晴天】
■春の色を取る
植物園は観光客の目を楽しませるために、同じ場所に色や種類の違う花木を植えているようです。
東京都調布市・神代植物園も同じで山桜や紅枝垂れ、ソメイヨシノ等が一斉には花開く景観は豪華そのものです。望遠ズームレンズは遠くのものを大きく切り取れますし、圧縮効果とともにボリューム感も表現できます。神代植物園の春風景です。豪華絢爛と言う言葉がぴったり合います。桜だけですと艶やか過ぎてポイントも分かりにくくなります。左上に木の緑も入れたことで一層華やかな彩りの世界が表現されています。このような被写体ではズームレンズが最も有効です。
桜の季節_b0183370_22381066.jpg

【ニコンD7100・70-300㎜(230㎜)・f/11・露出補正:-0.5・ISO620・ホワイトバランス:晴天】
■水辺も似合う
桜は青空が似合いますが、水辺も似合います。皇居の水をたたえたお堀を背景に一本のソメイヨシノが満開の花を咲かせています。午前9時頃は逆光になり、透明感とともにいっそうの輝きを放ちます。水面もキラキラ輝いて春の水辺が強調されています。水面には鴨の姿も見えます。桜の木に隠れない位置にくるまで待って撮っています。逆光で背景が暗くなったことも主題の桜を浮かび上がらせています。一本桜です。画面の中央部に配置(中央一点構図)したことで存在感がましています。画面右下に配置した草の存在も春の彩りと共にバランスを整えています。
桜の季節_b0183370_224198.jpg

【ニコンD300S・18-200㎜(130㎜)・f/11・露出補正:-0.5・ISO400・ホワイトバランス:晴天】
■額ぶち効果
日本庭園の池の縁に植えられています。大きな幹から出ている枝は今にも水面に届きそうです。この日は天気も良く、水面の青空の写り込みとピンクの桜のコントラストが春の陽気を漂わせています。そのまま撮れば平凡な作品になります。地面にしゃがみこんで立ち入り禁止の柵を使って額縁を作っています。桜に露出を合せるために-1.0の露出補正をしています。上下に配置した柵も黒くなって主題の桜が襖絵のように浮かび上がっています。して少し斜めから撮ったことで遠近感も誇張されていますし奥行きも出ています。
桜の季節_b0183370_2246457.jpg

【ニコンD700・20㎜・f/11・ISO800・露出補正:-1.0・ホワイトバランス:晴天】
■花曇りの空
桜には青い空や水辺が似合いますが、花くもりとも言われるグレーの空も似合います。時折、陽が差す天候です。空が鉛色のようになりました。手前の桜が逆光時のような輝きはないものの桜本来の色調で浮かび上がっています。彩りを付けるために右下にヤナギの若葉を配置しています。それ程の古木ではありませんが左右に伸びる枝と花が魅力的です。画面の中央部に配置したことで堂々とした存在感も醸し出されています。花くもりや明るめのグレーっぽい空はソメイヨシノの薄ピンクに合います。
桜の季節_b0183370_22514380.jpg

【ニコンD7000・70-300㎜(65㎜)・f/11・露出補正:なし・ISO400・ホワイトバランス:晴天】
■足元の春
写真はそのものズバリを写すのも大切ですが、想像させる見せ方もあります。雨上り、太陽が顔を出しました。自宅マンション内の公園。周囲に植えられた桜の木は満開です。アングルを変えてみると水たまりに背景のマンションや雑木林が写り込んでいるのが見えました。ピンク色は桜で白く見えるのはマンションです。空の青さも魅力的です。水たまりと公園の砂が島影のようにも見えます。砂地と水たまり、そして写り込み、画面上に影を落としている地面を配置したことでバランスの整った画面になっていますし、淡い色彩が水彩画のような暖かな印象を醸し出しています。
桜の季節_b0183370_2259151.jpg

【ニコンD7100・18-200㎜(65㎜)・f/16・露出補正:なし・ISO400・ホワイトバランス:晴天】
■花さじき
川に流れがあります。人工の流れですので勢いはりません。中央部分だけが水が動いています。その部分だけが桜の花弁が流れに乗って流れていきます。周囲は流れが無く散った花弁は止まっています。俯瞰撮影で周囲まで写し込んで環境を写し出していますし、スローシャッターにしたことで流れに乗っている花弁は線のように写って止まっている花弁と相まって作品に動きも出しています。花弁と流れだけですと単調すぎるために画面の上部に緑を配置して色のバランスも整えています。
桜の季節_b0183370_234524.jpg

【ニコンD7100・12-24㎜(24㎜)・f/22・露出補正:無し 1/2秒 ISO100・ホワイトバランス:晴天】
by hanakanji | 2015-03-21 23:06 | Comments(0)