散歩で写真を楽しもう


by hanakanji
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彼岸花の撮り方(Ⅲ)

黄色く実った田んぼのあぜ道に咲く赤い彼岸花は「秋の風物詩」とも言えます。広角レンズや望遠レンズ、マイクロレンズを通して見ると目では見られない世界が見えて
きます。
「天候の違いで印象が異なる」
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上2作品はほぼ同じ開き加減の彼岸花を撮っています。上の作品は晴天時。下の作品は秋雨の降る日に撮っています。被写界深度は①使用レンズ②設定絞り値③撮影距離で決まってきます。「晴天時」の作品は背景に丸ボケが入るポジションとアングルを探してマイクロ105㎜で撮っています。②はf/4③は約40㎝です。被写界深度が大きくなり背景も大きくボケて主題が浮かび上がっています。曇天の柔らかな光が陰影も付けづ優しい色調に仕上げています。彼岸花の流れは左側に向いていますので右1/3に配置してバランスを整えたことで画面に動きも出ています。丸ボケは開放絞りと被写体と背景の距離が遠いほど大きく出ます。マイクロ105㎜はf/4でも円形絞りなために丸ボケになっています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD800 レンズ:マイクロ105㎜ ISO感度:オート(800) 絞り:f/4 シャッタースピード:1/250 露出補正:-0.5
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード
「下の作品」
秋雨の日を選んで撮っています。本音から言いますと雨の日の撮影はおっくうですが、晴天時や霧吹きでは得られない作品が撮れます。開き具合は上の作品とほぼ同じです師構図もほぼ同じです。この場所は上に樹木などなく丸ボケは出ませんので俯瞰気味で背景に彼岸花をボケで入れて彼岸花の咲きている環境を表現しています。また焦点距離や絞り値もほぼ同じですが24-85㎜ズームレンズで撮っているためにボケの形が違います。雨だからチャンスと思って撮影に出かけましょう。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:24-85㎜(75㎜) ISO感度:オート(800) 絞り:f/5.6 シャッタースピード:1/250 露出補正:-1.0
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート
「ボケを生かす」
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望遠レンズは開放絞り値で近づいて撮ることで大きなボケが得られます。左上までの彼岸花までの距離は約2mです。手前にも多くの彼岸花が咲いています。レンズの表面に彼岸花がくっつくまで近づいてピントは右上1/3の彼岸花に合わせています。コツはアングルを微調整して主題の彼岸花がボケで隠れないようにすることです。
望遠レンズの大きくて優しいボケが生きた作品です。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:70-200㎜(200㎜) ISO感度:オート(2200) 絞り:f/4 シャッタースピード:1/500 露出補正:なし
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート
「ボケすぎ?」
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画面全体を赤いボケにしましたがピントを合わせた蕾の存在感が消えています。このような作品では上の作品のようにポイントになる部分(左上1/3の蕾)にはボケがかからないようにすることが必要です。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:24-120㎜(75㎜) ISO感度:オート(640) 絞り:f/4 シャッタースピード:1/500 露出補正:なし
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート
「水滴のシャンゼリア」
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上下対象や左右対称の被写体では画面の中央部に配置する方がバランスが整うようです。満開の彼岸花は左右対称の形です。この作品も秋雨の日に撮っています。細かな雨が雄しべや雌しべに無数の水滴を付けています。形の美しさを強調するために画面中央部に配置しています。背景の彼岸花は色ボケにして環境を表現するとともに主題を浮かび上がらせています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:70-200㎜(200㎜) ISO感度:オート(400) 絞り:f/4 シャッタースピード:1/750 露出補正:なし
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート
「そのものズバリを撮る」
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秋雨に打たれている一輪の彼岸花。凛とした美しさを感じました。左右対称に見える位置からそのものズバリ画面中央部に配置しました。200㎜の大きなボケを背景に彼岸花のシンプルな美しさが表現されています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:マイクロ105㎜ ISO感度:オート(400) 絞り:f/3 シャッタースピード:1/4000 露出補正:なし
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート
「水滴を撮る(Ⅰ)」
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マイクロレンズの出番です。秋雨が彼岸花に真珠のような水滴を付けています。マイクロ105㎜はレンズの先端から約15㎝まで近づいて撮ることができます。このときは逆光ではありませんのでゴーストやフレアーは出ません。注意点は近づきすぎてフードが水滴に当たって落ちることですのでフードは外します。水滴が画面中央部にありませんしコントラストも低めでAF(オートフォーカス)の苦手な被写体になりますのでマニュアルで合わせています。この場面ではレンズの距離リングを約30㎝に合わせて左下と右上の水滴がカメラに対して平行になる位置(フォーカス面)から自分が近づいて二つの水滴がハッキリしたところで5枚の連写でシャッターを切っていま
す。最もシャープな画像を選んでいます。マイクロレンズで接写する場合は手持ち撮影が多くなります。連写が効果的です。また、開放絞り値で等倍撮影していますがニコンマイクロレンズは実効Fナンバーを採用しているために最短撮影距離ではf/2.8の表示にはならずf/4.8の表示になりますが故障ではありません。ボケはf/2.8のボケです。撮影距離が約1mから表示が変わってきます。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:マイクロ105㎜ ISO感度:オート(400) 絞り:f/4.8 シャッタースピード:1/500 露出補正:なし
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート
「リバースリング(BR-2A)で拡大撮影」
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彼岸花の花弁をよく観察すると全ての花弁はカーブを描いていますし縁はリボンのような形をしています。大小の水滴が最も目立ちポジション、アングルから撮っています。マイクロレンズでもちいさく水滴の存在感が出ませんので、20㎜の広角レンズをニコンのリバースリング(BR-2A)を使ってレンズを逆に付けて撮っています。水滴と彼岸花の美しさが際立った作品になっています。マイクロレンズは等倍撮影までですが、広角レンズをリバースリング(BR-2A)を使って前後逆に付けて撮ることで拡大撮影ができます。50㎜レンズでは約等倍、28㎜では約2.5倍 20㎜レンズでは約3.7倍の拡大撮影ができます。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:20㎜f3.5(リバースリング(BR-2A)使用 約3.5倍の拡大) ISO感度:オート(400) 絞り:f/3.5 シャッタースピード:1/45 露出補正:-1.0 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート

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by hanakanji | 2017-09-11 16:37 | Comments(0)