被写体の少ないときは動物園
2018年 01月 29日
今年の冬は記録的な低温が続いています。植物園や公園はいつまでたっても無味乾燥で寒々しい世界が広がっています。そんな時こそ、身近にある動物園で撮影を楽しみましょう。ニコンカレッジの撮影実習で「多摩動物公園」へ行きました。「イケメン」をポートレート風に撮るをテーマに楽しみました。柵やガラス面など撮影の制約が強い動物園では望遠系のズームレンズが有効です。今回は70-300㎜を使っていますがカメラがDXのD7500ですので焦点距離が1.5倍になるため動物園撮影では重宝します。また、動きの速い被写体は「高速連続撮影(CH)」が効果的ですし、ゆっくり動く被写体は「1コマ撮影(S)」の使い分けをします。
「オラちゃん」
長寿で人気者のボルネオオラウータンの「ジプシー」が天国に召されました。それを悲しむような顔の表情が印象的でした。トップライトに近い時間帯でしたが、適度に付いた陰影が立体感を醸し出していますし顔の大きさの割には小さめの目が印象的です。皮膚や毛の質感も出すために思い切った露出補正をしています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(220㎜相当) ISO感度:オート(400) 絞り:f11 シャッタースピード:1/1000秒 露出補正:-1.0
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード
「威風堂々」
「ハクヒョウ」です。ガラス越しの撮影です。ガラス越しの撮影での注意点はアクリルの反射が写りこむために反射が最も少ないポジションからフードをガラス面にくっつけて撮るようにします。また、アクリルを通しての撮影になりますからホワイトバランスはオート1にしています。人物でもそうですがピント合わせは目が基本です。
また、背景の整理などで開放絞りで斜めから撮ると量目にはピントは来ません。そんな場合はカメラに近い方の目に合わせます。目に光が入ると生きいきした表情になります。一点を見つめるような目にキャッチライトも入ってイケメンの堂々とした写しだされています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(300㎜相当) ISO感度:オート(1600) 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/1250秒 露出補正:-0.5
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「イケメンチンバンジー」
うまく撮ってくれよ!と言っているようです。この作品もアクリル越しの撮影です。右上からの光が顔に当たって強い陰影を付けています。きりりと結んだ口元がイケメンの雰囲気を醸し出しています。眼窩がくぼんでいますので真っ暗になりますのでアクティブDライティングを強めにしています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(300㎜相当) ISO感度:オート(560) 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/1100秒 露出補正:-1.5
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「イケメンシロテテナガサル」 まるで歌舞伎の隈取りをしているようです。細かな網の檻で飼育されています。手前の柵から被写体まで約5mほどの距離があります。動物園の網はAFの苦手な被写体と言われますが網目にカメラのフォーカスポイントが来るようなポジションとアングルを決めればAFで十分ピントが合います。その際のフォーカスポイントを中央部に絵してフォーカスロックをして構図を気まます。また、細かな網目でも望遠側で開放絞りで、網目と被写体の距離が遠ければ網目は大きなボケとなって写りません。片手を膝に添えてその上に顔を乗せている姿はまさに「イケメン」です。この作品もキャッチライトを入れています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(300㎜相当) ISO感度:オート(1100) 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/1000秒 露出補正:-0.5
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「お食事中」
くりくりした目が人気のレサーパンダ。寝ているときか食事中しかじっとしておらず撮影に苦労します。動きの速い被写体には「連続シャッター」が効果的です。この作品も好物のササを食べだした瞬間に10コマの連続シャッターで切っています。愛くるしい目とササをほおばった口とがベストタイミングで写っている画像を選びました。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(220㎜相当) ISO感度:オート(2200) 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/800秒 露出補正:なし
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「縄張り争い」
立場争いか、二羽のペリカンがにらみ合っています。お互いが威嚇し合っているようです。逆光になっているため左側のペリカンの口から落ちる水が光って良いポイントになっていますし、頭の上に太陽がくるポジション、アングルから撮って印象付けています。中央部のアオサギがレフリーをしているようにも見えます。動物園ならではの世界です。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:16-80㎜(22㎜相当) ISO感度:オート(400) 絞り:f11 シャッタースピード:1/2000秒 露出補正:なし
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「オラちゃん」
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(220㎜相当) ISO感度:オート(400) 絞り:f11 シャッタースピード:1/1000秒 露出補正:-1.0
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード
「威風堂々」
また、背景の整理などで開放絞りで斜めから撮ると量目にはピントは来ません。そんな場合はカメラに近い方の目に合わせます。目に光が入ると生きいきした表情になります。一点を見つめるような目にキャッチライトも入ってイケメンの堂々とした写しだされています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(300㎜相当) ISO感度:オート(1600) 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/1250秒 露出補正:-0.5
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「イケメンチンバンジー」
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(300㎜相当) ISO感度:オート(560) 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/1100秒 露出補正:-1.5
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「イケメンシロテテナガサル」
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(300㎜相当) ISO感度:オート(1100) 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/1000秒 露出補正:-0.5
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「お食事中」
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:70-300㎜(220㎜相当) ISO感度:オート(2200) 絞り:f5.6 シャッタースピード:1/800秒 露出補正:なし
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「縄張り争い」
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:16-80㎜(22㎜相当) ISO感度:オート(400) 絞り:f11 シャッタースピード:1/2000秒 露出補正:なし
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
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by
runkopretty at 2018-01-31 01:16
柿本先生
さすがですね〜!
水族館も先生について行って
その楽しさを実感しましたから
動物園もきっとそうなるでしょうね。
パンダを撮りたいのですが
ガラスの汚いのは
なんとかなりませんか…。
さすがですね〜!
水族館も先生について行って
その楽しさを実感しましたから
動物園もきっとそうなるでしょうね。
パンダを撮りたいのですが
ガラスの汚いのは
なんとかなりませんか…。
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Commented
by
hanakanji at 2018-02-01 23:09
by hanakanji
| 2018-01-29 22:30
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Comments(2)