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散歩で写真を楽しもう


by hanakanji
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バラも満開


今年は桜の開花に始まり、チューリップなど平年より10日から2週間早く開花。写し頃の見極めが難しい時期でした。バラも例外ではなく、各地の植物園やバラ園の早咲きのバラは花弁を落とし終焉を迎えていますが植物園やバラ園では出来るだけ長期間楽しめるように咲く時期を調整しており、たくさんの蕾を持ったバラも目立っています。当分はバラ撮影が楽しめそうです。バラ撮影のコツをまとめてみました。
「ピクチャーコントロール」
赤、ピンク、白、黄色といろいろなバラがあります。バラに限りませんが、真っ赤やオレンジ系など彩度の高い被写体は色の飽和と言ってペンキを落としたように派手で質感の乏しい画像になることがあります。まず撮ってみて色が派手すぎると感じた場合は「ピクチャーコントロール」を変えて撮り直します。輪郭強調、明るさ、コントラスト、色の濃さ(彩度)、色合い(色相)を調整することでさらにイメージ通りの作品に近づきます。
*画質モードがRAWであればカメラ内RAW現像と言って撮った画像をカメラ内部で変換することができます。変換した画像はJPEGで別名保存されます。キャプチャーNX-IやNX-Dではパソコンで変換ができます。こちらはRAWのままに保存されます。
「スタンダード」
バラも満開_b0183370_17242803.jpg
最もポピラーな画像で平均的な仕上がりです。
「ポートレート」
バラも満開_b0183370_17250008.jpg
派手さもなく優しい雰囲気の作品になっています。
「ビビッド」
バラも満開_b0183370_17260506.jpg
彩度が高くなり、派手な印象です。
以上の結果から、彩度の高いバラや花木、原色に近いランなどを撮る場合は「ポートレート」が良さそうです。それでも強いと思えば「ニュートラル」でもかまいません。
「日向と日陰」
●日向
バラも満開_b0183370_16440970.jpg
赤いバラです。強い太陽が当たっています。ピクチャーコントロールは「ニュートラル」で撮っていますが、光が強すぎて質感の乏しい画像になっています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ105㎜ ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/4 シャッタースピード:1/6000秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:オート ピクチャーコントロール:ニュートラル(輪郭強調+1.0 明瞭度+2 コントラスト+1.0 明るさ+1.0 色の濃さ:-1.0にカスタム設定) アクティブDライティング:オート 画質モード:RAW(12bit) 
●日陰
バラも満開_b0183370_16442375.jpg
バラが自分の影の中に入るポジションなら撮っています。柔らかなで質感と立体感も醸し出されています。日陰ですからホワイトバランスはオート1で撮っています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ105㎜ ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/4 シャッタースピード:1/1500秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:オート ピクチャーコントロール:ニュートラル(輪郭強調+1.0 明瞭度+2 コントラスト+1.0 明るさ+1.0 色の濃さ:-1.0にカスタム設定) アクティブDライティング:オート 画質モード:RAW(12bit)
「ズームレンズで撮る」 
ニッコール16-80㎜F/2.8-4Eは全焦点距離で最短撮影距離が約25㎝。広角側ではバラの咲く風景、望遠側で近づいて撮ることでバラの接写ができる便利なレンズです。多くの観光客でにぎわう植物園や公園では重宝します。
「広角側で撮る」
バラも満開_b0183370_22212449.jpg
広角側で近づいて撮ったことで広角レンズの特長の手前は大きく後ろが小さく写り遠近感も誇張された作品になっています。色調が派手なのでピクチャーコントロールはニュートラルでカスタムしています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:16-80㎜F2.8-4E(27㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/22 シャッタースピード:1/1000秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:オート ピクチャーコントロール:ポートレート(輪郭強調:+2.0 明瞭度:0 コントラスト:0 明るさ:-1.0 色の濃さ:-1.0にカスタム設定) アクティブDライティング:オート 画質モード:RAW(12bit)
「望遠側で撮る」
バラも満開_b0183370_16372478.jpg
ズームレンズで撮ったと思いますか。80㎜側で近づいて撮っています。背景も地面も適度なボケになって主題のバラが浮かび上がっています。光の当たり方と影を意識して俯瞰気味で撮っています。立体感も醸し出されています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:16-80㎜F2.8-4E(80㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/5.6 シャッタースピード:1/3000秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:オート ピクチャーコントロール:ポートレート(輪郭強調:+2.0 明瞭度:+1.0 コントラスト:0 明るさ:+1.0 色の濃さ:-1.0にカスタム設定) アクティブDライティング:オート 画質モード:RAW(12bit)
「前ボケを生かす」
バラも満開_b0183370_16414554.jpg
赤いバラ。手前のバラはレンズの表面に付くくらいまで近づいて絞りを開けて、マニュアル後ろのバラの花芯にピントを合わせています。さらにバランスを整えるために花芯は左上(三分割のタテヨコの交点)に配置しています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ105㎜ ISO感度:オート(200) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/4 シャッタースピード:1/1500秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:オート ピクチャーコントロール:ポートレート(輪郭強調:+2.0 明瞭度:0 コントラスト:0 明るさ:0 色の濃さ:-1.0にカスタム設定) アクティブDライティング:オート 画質モード:RAW(12bit) 
「後ろボケ」
バラも満開_b0183370_22101091.jpg
背景に同じ色のバラをぼかして配置。優しい雰囲気の作品になっています。オレンジ系の色調の中で顎の緑がよいポイントになっています。f/5.6まで絞っていますが背景のバラまで距離があるため大きなボケになっています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ105㎜ ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/5.6 シャッタースピード:1/4000秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:オート ピクチャーコントロール:ニュートラル(輪郭強調+1.0 明瞭度+2 コントラスト+1.0 明るさ+1.0 色の濃さ:0にカスタム設定) アクティブDライティング:オート 画質モード:RAW(12bit) 


by hanakanji | 2018-05-08 22:34 | Comments(0)