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散歩で写真を楽しもう


by hanakanji
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梅を撮る(Ⅲ)

3月になり満開の梅や見ごろを過ぎた梅が目立ってきた。写し映えのする被写体探しに苦労します。背景を大きくぼかしたり造形美を撮ることが多くなってきます。ニコンのマイクロレンズは40㎜、60㎜、85㎜、105㎜、200㎜がある。全て等倍撮影が可能。違いは同じ大きさで写したときにレンズの先端から被写体までの距離の違いと同じ絞り値でも焦点距離が大きくなるほどボケも大きくなります。レンズの先端から被写体までの距離は40㎜は約5㎝、60㎜は約6㎝、85㎜は約10㎝、105㎜は約14㎝で等倍撮影になります。すでに黄色く変色している花もありますが、まだまだこれから咲いてくる花もあります。神代植物公園の小さな梅園ですがこれだけのバリエーションの梅の作品が写せます。アップの撮影は撮影場所を限りません。道端た小さな公園、鉢植えの梅でも十分楽しめます。
「影を生かす」
梅を撮る(Ⅲ)_b0183370_23115202.jpg
明け方まで雨が降っていた。爆弾低気圧の予報もあったためか、10時頃の梅園は人影が見えません。ラッキーです。形の良い梅の老木の影が地面に墨絵を描いています。20㎜の広角レンズで影に近づいて影を大胆に、環境も描写するために画面上部に梅が入るアングルで撮影しています。影を強調するためピクチャーコントロールは風景にしてコントラストを強くしています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:20㎜f1.8 ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/16 シャッタースピード:1/180秒 
露出補正:-0.5 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:風景 アクティブDライティング:しない 画質モード:RAW(12bit)
「色のコントラストを狙う」
梅を撮る(Ⅲ)_b0183370_23104159.jpg
望遠レンズは大きなボケが特長。ズームレンズでも高倍率ズームはボケが良くないと言われていますが、自分の気持ちが大切です18-300㎜の300㎜で撮っています。
18-300 F/3.5-5.6Gの最短撮影距離は全焦点距離域で約50㎝です。(*28-300㎜も同等です)300㎜で約50㎝まで近づけるレンズは見当たりません。背景に紅梅が咲いています。右上に白梅もあります。手前の白梅までは約1m程度です。f/5.6の開放で撮ったことで紅梅が大きなボケになってコントラストともに手前の白梅を引き立てています。右上の白梅のボケも樹間の光のように見えます。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:18-300㎜(300㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/5.6 シャッタースピード:1/750秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート アクティブDライティング:強め 画質モード:RAW(12bit)
「レタッチでイメージ通りに仕上げる」
梅を撮る(Ⅲ)_b0183370_23054551.jpg
枝垂れ梅です。背景にも咲いています。枝垂れの枝も多く入ります。そのままでは煩雑になるのでレタッチで左右をカットしています。すっきりした画面になっていますしイメージ通り「枝垂れ梅の掛け軸」が表現されています。自分のイメージ通りの作品に仕上げるレタッチも撮影技術です。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7000 レンズ:70-300㎜(220㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/5.6 シャッタースピード:1/500秒 
露出補正:-0.5 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード アクティブDライティング:強め 画質モード:RAW(12bit)
「マイクロレンズで造形を撮る」
梅を撮る(Ⅲ)_b0183370_23105943.jpg
梅の造形を撮る場合は正面よりも後ろから愕を入れて撮る方が造形美が出ます。逆光で可弁がカメラに対して並行になるポジションとアングルを探して撮っています。マイクロ60㎜でf/5.6まで絞って撮ったことで全ての可弁がシャープに写っていますし撮影距離が近いことが相まって背景も大きなボケが生まれています。逆光も透明感を醸し出しています。逆光ですから明るめに撮ることもクリアーな色調に仕上げるコツです。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/5.6 シャッタースピード:1/1500秒 
露出補正:+0.5 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート アクティブDライティング:強め 画質モード:RAW(12bit)
「発想を変える」

梅を撮る(Ⅲ)_b0183370_21491532.jpg
花だけでなく同じ枝に付いている蕾に焦点を当ててみました。かわいさとあすには花開く?と期待感を持たせる作品になっています。このとき太陽が雲に隠れましたのでホワイトバランスをオート1にしています。写真を撮るのに決まりはありません。自由な発想で撮ることが写真を楽しむことにつながります。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/4 シャッタースピード:1/4000秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:ポートレート アクティブDライティング:強め 画質モード:RAW(12bit)
「白梅の場合」
梅を撮る(Ⅲ)_b0183370_23133532.jpg
ピントは蕾で上の作品と同じイメージで撮っています。違いは撮影距離を遠目にして太めの枝を配置した事です。この時は太陽が顔をだしたことで白梅が輝いて見えます。早春の光とともにかわいさも醸し出されています。早春の光を強調するために画面上部を広めにして背景の白梅を丸ボケで配置しています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/11 シャッタースピード:1/750秒 
露出補正:+0.5 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:ポートレート アクティブDライティング:強め 画質モード:RAW(12bit)
「白梅を横から撮った」
梅を撮る(Ⅲ)_b0183370_23135724.jpg
梅の花が真横になるようなアングルで撮りました。梅の花の形は出ていませんが一番目立つのは黄色い雄しべです。暗めの背景を選んでピントはマニュアルで雄しべに合わせています。暗めの背景から浮かび上がっていますし可弁にうっすらと陰影が付いたことで立体感も醸し出されています。三脚が使えず手持ち撮影です。VRはブレは削減してくれますがピント位置が調整してくれません。このような場面では高速連写で出来上がった画像から雄しべにピントが合った画像を選びます。手持ちで全ての花の撮影には「高速連写」が有効です。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/5.6 シャッタースピード:1/3000秒 
露出補正:+0.5 ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:ポートレート アクティブDライティング:標準 画質モード:RAW(12bit)

# by hanakanji | 2018-03-03 22:21 | Comments(1)

梅の彩りを撮る

あちらこちらの梅園で梅まつりが開催されている。写真にはまだ早いようだが、多くの観光客でにぎわっている。日に日にあたたかくなれば一気に共演が始まる。今回は彩りを中心にした撮り方のアドバイス。梅の開花は2月と思われがちだが、写真に適した咲頃は2月下旬から3月中旬のようです。
「白梅・紅梅揃い咲き」
梅の彩りを撮る_b0183370_09074271.jpg
快晴の日。早春の光を受けて白梅・紅梅が輝いています。あたり一面に甘い芳香も漂っているようです。白と紅の色バランスと並びをポイントにして中望遠で絞りこんで撮ったことで圧縮効果も生まれてボリューム感も出ています。また、バランスを整えるために画面右下に影を配置した。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD300S レンズ:18-200㎜(95㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/16 シャッタースピード:1/90秒 
露出補正:-0.5 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード 画質モード:RAW(12bit)
「早春の喜び」
梅の彩りを撮る_b0183370_09100375.jpg
赤系統と緑系統は補色関係にあり両方の色が引き立ちます。竹林の中に紅梅が輝いて、暖かな春が来た喜びの声をあげている様子を表現するために、一番の輝きを放っている紅梅を中心に竹林を配置した。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD800 レンズ:28-300㎜(230㎜) ISO感度:オート(1000) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/16 シャッタースピード:1/125秒 
露出補正:-0.5 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード 画質モード:RAW(12bit)

「早春の彩り」
梅の彩りを撮る_b0183370_09122331.jpg
ニコンカレッジの「マイクロレンズの一本勝負」の撮影実習の作品です。マイクロレンズは接写専用と思っている人が多くいるようですが、花の接写はもちろんですが、開放値がf/2.8と大口径レンズで風景でもシャープな画像を結びます。3月中旬の東京都・神代植物公園の梅園です。黄色のサンシュウ、紅梅、白梅と一斉に咲いています。背景には竹林も見えてまさに彩りの共演です。マイクロレンズで撮っています。f/11まで絞り込んだことで画面隅々までシャープな画像を結んでいます。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7100 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/11 シャッタースピード:1/750秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード 画質モード:RAW(12bit)
「マイクロレンズはこんなに大きく撮れます」

梅の彩りを撮る_b0183370_09460525.jpg
「撮影データ」
カメラ:ニコンDf レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(800) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/4 シャッタースピード:1/400秒 
露出補正:+0.3 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード 画質モード:RAW(12bit)
「老木」
梅の彩りを撮る_b0183370_09504937.jpg
樹齢はわかりません。縦横に伸びた枝がまるで天に昇る竜のようにも見えますし千手観音の手のようにも見える姿から悠久の時を耐え抜いてきた生命力と力強さを感じさせています。幹は左右に伸びています。そのものズバリ迷うことなく画面の中心部に配置したことで老木の姿はもちろんですが、背景の色彩と相まって襖絵のような雰囲気も醸し出されています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD300S レンズ:70-300㎜(195㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/8 シャッタースピード:1/250秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード 画質モード:RAW(12bit)
「勢いを撮る」
梅の彩りを撮る_b0183370_09584653.jpg
剪定か、この梅の小枝はまっすぐ空に向かっています。幹よりも小枝に付いた花の方が目立っているし右側の小枝の方が多かったので幹を左下に配置したことバランスが整い流れも出ています。背景に紅梅をぼかして入れて彩りも表現しています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD300S レンズ:70-300㎜(165㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/8 シャッタースピード:1/125秒 
露出補正:-0.5 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード 画質モード:RAW(12bit)
「早春のお客様」
梅の彩りを撮る_b0183370_09110345.jpg
梅にメジロ。この時期の定番の風景です。メジロは動きが速く撮りにくいですが、最近のAFはピント合わせが速いですし高速連写撮影することでほぼ狙い通りの作品になります。空の方向にカメラを向けますので逆光状態が多い被写体です。露出補正がポイントです。暗い作品ではレタッチで明るくしてもかまいません。撮影時は+1.0の露出補正ですがレタッチで+0.5しましたので、合計+1.5の露出補正です。曇天の空はカメラに撮って強い逆光です。思い切った露出補正が必要です。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD300S レンズ:70-300㎜(300㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/6.7 シャッタースピード:1/250秒 
露出補正:+1.0 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード 画質モード:RAW(12bit)
「カメラ内画像編集でソフトに仕上げる」
梅の彩りを撮る_b0183370_10105952.jpg
梅の彩りを撮る_b0183370_09133541.jpg
上の2作品はともにストレートで撮った画像です。機種によりますが撮影後、「カメラの画像編集」メニューから「フィルター効果」→「ソフト」を選択しています。
元画像は消去されずそのまま残って、編集画像はメモリーカド内で別名で保存されます。下の作品は「ソフト効果」「弱め」にしています。桜やチューリップ、ランの花の撮影にも有効ですので設定方法を勉強してください。



# by hanakanji | 2018-02-23 10:18 | Comments(0)
ニコンカレッジの撮影実習で、横浜山下公園から大桟橋の夜景の撮影に出かけた。今までに数えきれないほど撮影しているが行くたびに違う出会いがある。ユリカモメの撮影は飛んでいる姿を撮るのが多いが、今回は視点を変えて欄干に止まっている姿を中心に撮ってみた。冬の雀たちも冬毛でふっくらとしていて冬場の良い被写体です。海辺の風が強い場所でもダウン100%?だから寒くはないのでしょう。この時期の日没は午後5時ころ。風の強い大桟橋で待機は厳しいものがあります。それこそダウンや暖かな飲み物が必要アイテムです。頑張ってこんな作品になりました。
「冬のモデル」
横浜山下公園から大桟橋夜景_b0183370_10021709.jpg
この日は快晴でした。午後の光が地面に影を伸ばしています。欄干部分に止まっているユリカモメを撮る我々の影を大胆に入れていままでと違うユリカモメの作品にしました。影、ユリカモメ、雲と全て魅力的ですから広角側でパンフォーカスに仕上げています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:28-300㎜(28㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/8 シャッタースピード:1/3000秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード
「冬張れのすずめ」
横浜山下公園から大桟橋夜景_b0183370_10023332.jpg
車の上に止まっていました。ダウンを着込んであたたかそうです。窓には冬の空が写りこんでいます。背景も明るくスズメは逆光状態です。D750の内臓ストロボを発光させて撮っています。スズメも明るく写っていますし窓の空の写りこみも出て彩りの良い作品になっています。昼間にストロボを使うことを「日中シンクロ」と言います。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:28-300㎜(28㎜) ISO感度:オート(100) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/5.6 シャッタースピード:1/250秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード
「ブルーライト横浜?」
横浜山下公園から大桟橋夜景_b0183370_10024715.jpg
大桟橋の照明はブルーライトが多くあります。日没寸前、ブルーライトが点灯されました。空の雲は夕日を受けて赤く塩待っています。広角側でブルーライトに近づいて夜景の輝を待つ人たちをシルエットにしていますが、遠近感が誇張されて不思議な世界が醸し出されています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:28-300㎜(28㎜) ISO感度:オート(400) 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/11 シャッタースピード:1/180秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード
「定番の露光間ズーム」
横浜山下公園から大桟橋夜景_b0183370_10030197.jpg
夜景で露光間ズーム撮影は定番ですが、広角側から望遠側にする場合と望遠側から広角側にする場合があります。また、一気にズームするより途中で止めて、ズームするを繰り返すことで違った印象の作品になります。これは望遠側から広角側へズームへ移動しています。途中2回1秒程度止めて動かしています。
左側の光跡が飛行場の誘導灯のようにも感じます。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:28-300㎜(28㎜) ISO感度:100 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/16 シャッタースピード:8秒 露出補正:-1.0
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード
「青い道」
横浜山下公園から大桟橋夜景_b0183370_10031138.jpg
ブルーライトが点灯した木道。広がりと奥行きを出すために16㎜の超広角側を使っています。肉眼では見ることのできない奥行き感とともに広がりのある作品になっています。青い路の先にはみらいの世界が広がっているようです。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:16-35㎜(16㎜) ISO感度:100 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/11 シャッタースピード:10秒 露出補正:-1.0
 ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「青い回廊」
横浜山下公園から大桟橋夜景_b0183370_10032182.jpg
木道の下にある通路ですがここも青い照明がされています。窓の外には「みなとみらい」の夜景が広がっています。16-35㎜で露光間ズームで撮影したことで躍動感が表現されています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD750 レンズ:16-36㎜(16㎜) ISO感度:100 露出モード:A(絞り優先) 絞り:f/8 シャッタースピード:4秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード

# by hanakanji | 2018-02-14 11:11 | Comments(0)

そろそろ梅の季節

2月も半ば、まだ東風が吹いたという話は聞きませんが、各地の梅林や公園ではまだまだ蕾固しですがかわいい小さな花を咲かせた木もあります。日々暖かくなってくると赤や白、そして柳のような「枝垂れ梅」も咲きあたり一面は甘い香りが漂います。「梅のある風景」は周囲や環境を入れて撮ります。梅林や植物園梅は剪定された木が多く直線状の小枝に多くの花を咲かせるために画面が煩雑になることがありますのでよく観察してポジション・アングルを決めます。
「梅の公園」
そろそろ梅の季節_b0183370_22315563.jpg
ウイルスの感染で伐採されて今はこの姿は見られませんが再植樹も始まりました。一日も速い復興を願うばかりです。最盛期はこんな風景が広がっていました。山肌に赤、ピンク、白の梅が咲き乱れています。ところどころにサンシュウの黄色が早春の彩りを表しています。朝、山の向こうから太陽が顔を出し手前から奥に当たる光の明暗差があるときにシャッターを切っています。望遠レンズで撮っていますが距離感が感じられる作品になっています。右上には松の木立を配置して山の傾斜地や画面中に遊歩道も配置したことで梅の公園の雰囲気も醸し出されています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD300S レンズ:18-200㎜(90㎜) ISO感度:オート(450) 絞り:f/16 シャッタースピード:1/60秒 露出補正:-0.5
 ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:スタンダード
「雨上がり」
そろそろ梅の季節_b0183370_17292838.jpg
午前中に降っていた雨は上がり、谷から湧きあがるガスに煙った山並みを背景主役の紅梅がくっきりと浮かび上がりしっとりとした早春の風情が醸し出されています。
雨上がりで太陽が出ていないとホワイトバランスは「曇天」に合いがちですが明るく感じた場合は「晴天」が自然に見えます。雨が上がったと言ってもまだコントラストが低く感じる状態でしたのでピクチャーコントロールは「風景」で撮っています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7100 レンズ:18-200㎜(65㎜) ISO感度:オート(1600) 絞り:f/16 シャッタースピード:1/200秒 露出補正:-0.5 
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:風景
「霧雨」
そろそろ梅の季節_b0183370_22334598.jpg
霧雨が降っています。小枝には一杯の水滴が付いています。背景は「雨上がり」と同じように煙っています。白梅を中心に環境もわかるように左上に杉並木を入れてバランスを整えていますしガスの影響で左右の杉並木に濃淡が付いたことで臨場感も醸し出されています。この作品もホワイトバランスは「晴天」でピクチャーコントロールは「風景」で撮っています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7100 レンズ:18-200㎜(82㎜) ISO感度:オート(1100) 絞り:f/11 シャッタースピード:1/250秒 露出補正:-0.5 
ホワイトバランス:晴天 ピクチャーコントロール:風景
「早春の梅林」
そろそろ梅の季節_b0183370_22322639.jpg
大阪城の梅林は天守閣を入れて撮るのが定番のようです。この場所が比較的低い梅があり背景に天守閣が入ります。風会写真はパンフォーカスが基本です。65㎜の中望遠域で撮っていますから手前の梅から背景の天守閣かくまでピントが来るようにf/22まで絞り込んで撮っています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7000 レンズ:16-85㎜(65㎜) ISO感度:200 絞り:f/22 シャッタースピード:1/45秒 露出補正:-0.5 ホワイトバランス:晴天    ピクチャーコントロール:風景
「早春の石垣」
そろそろ梅の季節_b0183370_22225279.jpg
「早春の梅林」と同じ大阪城梅林です。石垣を背景に紅梅と白梅の揃い咲きを撮っています。梅が赤、白、赤と並ぶポジションから撮っています。梅と石垣だけですと単調すぎるため左1/3の位置にまだ葉を付けていない木を配置しています。満開の梅と葉を付けていない木が相まって春の足音が聞こえる雰囲気が漂っています。同じ場所でもイメージの違う作品になっています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD300S レンズ:70-300㎜(115㎜) ISO感度:200 絞り:f/11 シャッタースピード:1/250秒 露出補正:-0.5 ホワイトバランス:晴天    ピクチャーコントロール:風景


# by hanakanji | 2018-02-11 22:33 | Comments(0)
冬は雨や雪で寒いと写真を楽しむモチベーションは下がりますが、水族館は雨にもぬれませんし風の影響もなく快適な撮影が楽しめます。一歩、水族館や水族園に足を踏み入れるとそこはカラフルな魚たちの「ワンダーランド」が広がっています。館内は思った以上に暗い場所が多いようです。写真の基本はブレのないことです。ブレを防ぐには速いシャッタースピードで切ることが基本です。水槽のアクリルガラス(?)の厚みは水槽の規模によって25㎝から60㎝まであるようですし、平面でなく曲線の水槽もあるようです。これらを踏まえて水族館や水族園の撮影はカメラの設定や撮影のコツを学ぶことで楽しい写真が撮れます。今回は葛西臨海水族園で出合った魚たちです。
「カメラの設定」
ホワイトバランス   :オート1か晴天が基本。
            *撮った画像を液晶面で見て決めます。場合によっては「蛍光灯」でもかまいません。
ピクチャーコントロール:スタンダードが基本。
            *カラフルなイソギンチャクや照明下ではポートレートが見た目に近い写りになります。
ISO感度      :見た以上に暗い場面が多くあります。ISO感度を高くして速いシャッタースピードを得ます。
            最近のカメラは高感度でもあまりノイズは感じません。私のISO感度設定は通常400で感度自動制御の制御上限を6400にしています。6400で
            思ったようなシャッタースピードが得られない場合は12800や20000でも撮ります。高感度ノイズ低減を「強め」にしています。
レンズ        :撮影場所や撮影距離が限られるので広角から望遠を含んだズームレンズが効果的です。18-300㎜や28-300㎜はすべての焦点距離域でレンズの
            先端から約40㎝程度まで近づけますので一本でほとんどの撮影ができます。
            小さなクマノミやクラゲなどを大きく撮る場合はマイクロレンズが効果的です。
ピント合わせ     :基本はオートフォーカス(AF-S)でピント合わせができます。AFで合わないときはM(マニュアル)にして手動でピント合わせをします。
水槽とカメラの位置  :平行になるようにポジション、アングルを決めます。
            *斜め下や上から撮ると屈折が異なるためピントは狙った所に合いませんし、遠近感もなくなりファインダーをのぞき続けると乗り物酔いのよ 
             うな不快な気持ちになることもあります。
背後の写りこみを防ぐ :室内の撮影になりますので照明などがアクリル面に反射することがあります。レンズフードを付けてカメラをアクリルに付けて撮ることで反射 
            は写りません。
「まぐろ」の回遊を撮る:まぐろの動きを撮るコツは露出モードをシャッター優先(S)にしてシャッタースピードを1/15秒~1/30秒にしてまぐろの動きに合わせてカメ
            ラを動かしながらシャッターを切ります。レリーズモードは高速連続撮影(CH)で撮って目がハッキリと写っている画像を選びます。
「入口」
寒い冬は「水族館へ行こう!」_b0183370_12352958.jpg
小さな水槽の中にイソギンチャクがいました。背景は暗く入り口を警護しているようです。画面左上に明るい部分を入れたことで洞窟の入り口のようにも見えます。この作品も水槽とカメラを平行にして撮っています。背景が暗くISO3200でもシャッタースピードは1/6秒しかなりませんでした。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(3200) 絞り:f/8 シャッタースピード:1/6秒 露出補正:なし ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「竜宮城」
寒い冬は「水族館へ行こう!」_b0183370_12472507.jpg
イソギンチャクや岩肌、魚が艶やかで竜宮城を思い浮かべます。カラフルさを強調するために水槽の前まで行って水面の反射も入るアングルから撮っています。艶やかさが倍増されてきらびやかなイメージ通りの「竜宮城」が表現されました。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:18-300㎜(48㎜) ISO感度:オート(6400) 露出モード(プログラムオート)絞り:f/5.3 シャッタースピード:1/60秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「回遊」
寒い冬は「水族館へ行こう!」_b0183370_23004735.jpg
右側から高速で回遊するマグロを10.5㎜の魚眼レンズで水槽前約50㎝から撮っています。シャッタースピードは1/30秒にしてまぐろの動きに合わせてカメラを動かして
10コマの連続シャッターを切っています。このカットだけが目にピントが合っていますし適度な背景のブレが動きも出しています。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:10.5㎜ ISO感度:オート(400) 露出モード(プログラムオート)絞り:f/3.3 シャッタースピード:1/30秒 
露出補正:なし ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:スタンダード
「水中の天使」
寒い冬は「水族館へ行こう!」_b0183370_12355112.jpg
ふぐの仲間?大きな目でほっぺをふくませながら両手を広げたようなしぐさがクリオネのようにも見えますし黄色い天使のようにも見えます。レタッチで正方形にしたこと視線が集中されてでかわいさと造形美が強調されました。ピクチャーコントロールも風景にしてコントラストを高めたています。。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(400) 絞り:f/3 シャッタースピード:1/350秒 露出補正:なし ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:風景
「キッス」
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この作品もレタッチで正方形にしています。とがった口元がまるでキッスをしているようで、トロントしたような眼がかわいさも伝えています。レタッチで正方形にしたこととピクチャーコントロールも風景にし手コントラストを高めたことが相まって色と形が強調されています。。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(3200) 絞り:f/8 シャッタースピード:1/180秒 露出補正:なし 
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:風景
「イルカ?」
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イカを連続撮影。前後の動きが思った以上に速くピント合わせに苦労しましたが連続撮影したおかげでイルカのような形で写っていました。特にカメラの性能の上、横に動く被写体より前後に動く被写体の方がAFでのピントは合いにくいため、連続撮影が基本です。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(5000) 絞り:f/4.5 シャッタースピード:1/200秒 露出補正:なし 
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:風景
「見返り美人」
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浮世絵の「見返り美人」のようです。、人気のクラゲです。長い尻尾をゆらゆらさせて優雅に泳ぐ姿から「癒しを」覚えるのでしょうか。水槽にカメラを近づけて天井の照明が入らないようにして連続撮影で撮っています。露出補正をしても背景は真っ暗になりませんので、キャプチャーNX-Dの「ブラックポイント」を背景の黒と思われる所に打つことで自動でこのような作品になります。2-3回繰り返してもかまいません。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(6400) 絞り:f/4.8 シャッタースピード:1/60秒 露出補正:-1.0 
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:風景
「宇宙船」
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発光するクラゲ。不思議です。生命の神秘さを感じます。あえて照明光の丸ボケが入るポジション、アングルから撮っています。宇宙を漂う「宇宙船」のようになりました。これも「ブラックポイント」で背景を暗くしています。イメージ通り宇宙を飛ぶ「宇宙船」が現れました。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(4000) 絞り:f/4.8 シャッタースピード:1/200秒 露出補正:-2.0 
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:風景
「遊泳」
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発光するクラゲ。神秘性を感じます。なぜ光るのか・・・・自然界には不思議な生物がいるもんです。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(6400) 絞り:f/4.5 シャッタースピード:1/30秒 露出補正:-1.0 
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:風景
「光る松茸?」
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こんなクラゲもいました。上から見ると「光る松茸」のようです。この作品も暗いところに「ブラックポイント」を打つだけで背景が暗くなりまるで松茸のような形が浮かび上がりました。クラゲのいる水槽は背景が暗い場面が多いようです。ニャプチャーNX-Dの「ブラックポイント」の使い方を覚えると、クラゲだけでなく様々な場面で役に立ちます。
「撮影データ」
カメラ:ニコンD7500 レンズ:マイクロ60㎜ ISO感度:オート(2500) 絞り:f/3 シャッタースピード:1/200秒 露出補正:-1.5
ホワイトバランス:オート1 ピクチャーコントロール:風景


# by hanakanji | 2018-02-03 09:54 | Comments(0)